只今事務所前の玄関にランの花が咲いてます。
確か冬も咲いていたのに、春にもう一度咲くのは珍しい気がします。
皆様お変わりございませんか。
さて現場から。
1階床の大引きの内側にシートを止めつけて、ここに断熱材(今回はセルロースファイバー)を吹き込みます。これはいわゆる新聞紙のリサイクルでして、燃えないようにホウ素を混ぜています。そう、ゴキブリが嫌いなあれです。ですから、ゴキブリがあまり出ないというおまけ付きです。それと防音効果が高いとのこと。
この上に厚床(24ミリ合板)を貼り、さらにその上に床暖房のパネルを敷き終えたところ。当社指定の業者さんによるものですが、
規格のサイズというのがないので、割と緻密に暖房の範囲を指定できるところがお気に入りです。最近は当事務所の物件の半分近くに採用しているかもです。
こちらはセルロースファイバーをユニットバスの周囲だけ先行で施工したところです。土間には立ち上がりに厚み50ミリ、床に25ミリの板状の断熱材が貼り付けてあります。これでしかもユニットバス自体も断熱仕様にしてあるので、きっとお風呂は冷めにくいでしょう。このあと石膏ボードを当てて、UBの取り付けです。
続いては、軒先の垂木を見上げたところです。軒の出幅を900ミリと大きくしているので、垂木のピッチを約150ミリにしています。この辺が、積雪地域の限界ではないでしょうか。これよりも軒の出幅を大きくしようとすると、コストパフォーマンスが低下してしまうので、結構悩ましいところです。
この案件は某工務店さんの営業さんのご実家を設計させていただいておりまして、その家の写真です。
こちらは硬質ウレタンフォームを厚み40ミリ程度壁天井に現場吹付けをしています。気密性が高く、性能もコスパも良いそうです。気がかりは、遠い将来の廃棄処分や分別などの問題が出ないかということでしょうか。
最後はこだわりの軒先部分のアップ写真です。屋根の先っちょ部分ですが、これに雨樋が取り付いてまぁー隠れてしまうと言えばそれまでですが、最近はサイディング同質の既製品を貼り付けることが多いみたいです。しかし、軒を下から見上げた時の雨樋の金具が点々と見えていたりするのは、何か見てはいけないものを見てしまったような、イヤーな感じがあります。これを極力見えなくするための工夫をこの破風、鼻隠しの大きさと形で仕込んでいます。この後取り付く雨樋によるところも大きいのですが、鼻隠しのこの垂直に立っているということ、これが重要です。
なぁーんて、そんなことどーでもいいんじゃないという意見もあるでしょうが、このこだわりのサジ加減が難しいんです。やりすぎか、いややるべきか。これをずーっと悩んでいるのが設計かなーとも思います。
こだわり、固執、匠、技、これからもずっと悩んでいくこと、それが仕事なんでしょうね。