標準化とは


今回、open houseをするお宅は、少しこの本の伊礼先生を意識して設計しています。
この本の中に、標準化について書かれています。
標準化を突き詰めていくと、より個性が極まると書いてあります。
いわゆるハウスメーカーの規格化とは似て非なるものだと。

自分は最近空手を習い出したのですが、練習の中に形(カタ)というのがあって、まるで舞踊を踊っているように見える動きに、実戦での相手の動きを想定しての技を盛り込んで、その動きを何度も繰り返し覚えて自分のものにする、というものがあります。
流派によって、少しずつ動きが違っていたり、形そのものも違っていたりするのですが、各流派の始祖がそれぞれ思いを込めて確立した、奥深い意味のあるものだということが、初心者の私でも何となく分かります。

伊礼先生もおっしゃっていましたが、建築の標準化をするということは、道の求道者のような地道な鍛錬を日々行うようなものだと思います。
決して奇をてらわず、当たり前の中に昨日よりも一歩前進できるよう、仕事していきたいです。