勉強会が続いてます。

昨日は、富山のWoodLinkさんの工場見学、本日は木造耐震促進事業協議会の講習会で、ちょっとお疲れ気味ですが、簡単に報告させていただきます。

まずウッドリンクさんの件。昨年ショールームが工場に併設となり、プレカットだけでなく、住宅の基幹部分を扱う企業としての本気を感じてきました。

なぜWoodLink(WL)が集成材を扱い、お勧めしているかを判り易く模型や実物の展示をしたり、またそれでWLが自分の企業に誇りを持っていることが伝わってきます。

最初の説明が 企業理念 ES=CS(Employee Satisfaction=Customer Satisfaction 従業員満足顧客満足)だということでした。 工場もショールームもピカピカに磨き上げられていたのが、とても誇らしげでした。

住宅の省エネ性能や、耐震性能を考えたとき、われわれ設計者の立場から、なぜそれをお客様にお勧めしているのか、明確に答えられるかと、いうことが重要ではないでしょうか。

施主の要望やプラン、家族構成や生活習慣、考え方、それらによって求められる性能は必ずしも一つではないので、また当然お値段の問題もありますから、設計者の立場としては、引出しを多く用意して、コンシェルジェに徹する必要もあると思います。

よく、これでなくてはヤバイなどという半ば脅し文句のような広告を見かけますが、あれは消費者をバカにしていないか、とも思います。皆さん、賢い消費者になってくださいね。

さて、本日ありました木造耐震促進事業協議会(木耐協)のお話は、既存の古い建物(昭和56年以前)を、診断して危険だとわかれば、補強することに補助金を出しますという制度が今年度も決定されたのですが、これの診断士の資格の講習会でした。私もだいぶ以前から診断士をしていますが、これがなかなか面倒な診断でして、たまにしかしないものですから、いちいち教科書をひっくり返して読み返しやるわけです。しかも、数年に一度中身が変更になったりして、書類作成で大変な思いをします。

が、補助金額最大110万円(福井市の場合)は魅力なので、頑張ってやるわけですが、今日の講習を受けての感想は、申し訳ありません、なんだか理系のオタクの中途半端な制度で、それが毎回どんどん深まっているイメージです。もうちょっとスマートにならんもんかと思うんですが。

あっ、もちろんここで日々判定に携わっている方々の努力たるや、リスペクトに値するものであることは疑いようもありません。ほんと、尊敬します。

個人的には、古いものを大切に直して使うということがすごくいいことだと思っておりますので、この診断で、建物の強度が客観的に数字で評価されるということは、有意義なことだと思います。

ちなみに、さくらスタジオ(新事務所の予定)は現況の診断では、震度6強地震で倒壊の恐れありと出てしまいました。ちゃんと補強して、安全な建物にしてお披露目しますので、ぜひお楽しみに。